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【症例020】原因不明の長引く空咳

  • 執筆者の写真: 丸山稔一
    丸山稔一
  • 7 日前
  • 読了時間: 3分

胸郭と自律神経に着目したオステオパシー症例


長期間続く空咳でお悩みの患者様

長期間、空咳が続いている患者様が来院されました


これまで何度も医療機関を受診され、さまざまな検査を受けてこられましたが、特に異常は認められず、原因がはっきりしない状態が続いていました。


このような症状では、まず医療機関で適切な診断を受けることが何より大切です。

そのうえで、今回は身体の機能的な側面から評価を行いました。

身体全体のつながりを評価する 触診を進めると、左肋骨角に複数の可動性低下が認められました。


さらに、左頸椎には連続した動きの制限があり、胸郭と頸部が互いに影響し合っている状態がうかがえました。 咳は呼吸器だけの問題として捉えられがちですが、呼吸運動や自律神経、筋膜の連続性も含めて身体全体を評価することが重要だと私は考えています。


最初に行った施術

まず左肋骨角を中心に胸郭の可動性を改善する施術を行いました。

その後、頸椎を再評価すると、それまで認められていた可動性の低下は改善していました。 施術中も患者様は空咳を繰り返していましたが、頸部の可動性が回復した頃から咳は自然に落ち着き、そのまま止まりました。


身体は一つの部位だけではなく、全身が連動して機能していることを改めて感じた瞬間でした。 継続治療で大切にしたこと その後も数回にわたり施術を継続しました。

最も大切にしたのは、胸郭の自由な動きを取り戻すことです。


評価と施術では、 胸郭全体の可動性 縦隔・心膜・肺周囲の組織 咽頭・喉頭の緊張 舌骨の位置と動き * 後頭骨を中心とした頭蓋の可動性 を丁寧に確認しながら進めました。

これらは呼吸運動だけでなく、自律神経が働きやすい環境を整えることにもつながると考えています。

さらに、筋膜のディープフロントラインにも注目しました。

特に右大腿内転筋の緊張は、骨盤から横隔膜、胸郭、そして咽頭・喉頭へと続く筋膜の連続性に影響している可能性を考え、全身のバランスを意識しながら施術を行いました。


現在の経過

継続的な施術の結果、現在では空咳はみられなくなっています。

なお、本症例は一例であり、同様の症状の方すべてに同じ結果が得られることを示すものではありません。

症状の原因はさまざまであり、まずは医療機関で適切な診断を受けることが重要です。

患者様は以前から定期的なメンテナンスを受けてくださっている方です。


今回の症例を通して改めて感じたのは、症状だけを見るのではなく、「身体全体のつながり」を丁寧に評価することの大切さでした。


この症例から学んだこと

オステオパシーでは、症状が現れている場所だけではなく、その背景にある身体全体の機能を評価します。 胸郭、呼吸、自律神経、筋膜、そして頭蓋。

これらが調和して働くことで、人が本来持つ機能が発揮されやすい環境が整うことがあります。 数十年臨床に携わってきた今でも、患者様から学ばせていただくことは尽きません。


これからも一人ひとりの身体と丁寧に向き合いながら、日々学び続けていきたいと思います。


丸山オステオパシー治療院では、

症状だけを見るのではなく、

身体全体のつながりを大切にしながら評価と施術を行っています。


お困りの症状がありましたら、お気軽にご相談ください。

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