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【症例011】三叉神経痛のその後

  • 執筆者の写真: 丸山稔一
    丸山稔一
  • 6月10日
  • 読了時間: 3分

更新日:6月11日



久しぶりの再会


以前、三叉神経痛で来院されていた患者様が久しぶりに来院されました。


きっかけは奥様からの勧めでした。


奥様は以前、止まらない咳と尿漏れのお悩みで来院された際、


「主人はその後、痛み止めを全く飲まなくなりました。本当に喜んでいます。」


と報告してくださいました。


私自身、この患者様の症例は非常に印象深く、多くの学びを与えていただいたケースでした。


そのため、


「お時間が取れたら一度お顔を見せてください」


とお伝えしていました。


今回、その約束を果たすように元気な姿を見せてくださいました。


現在の状態について


お話を伺うと、


「前回の治療後から徐々に改善し、以前の生活に戻ることができました」


とのことでした。


また、痛み止めも飲まなくなり、日常生活に大きな支障なく過ごされているそうです。


ただ、最近の台風の時に左眼の奥が一瞬ピリッとした感覚があったとのこと。


強い痛みではなく、短時間で消失したそうですが、ご本人としては少し気になったようです。


三叉神経痛を経験された方にとっては、わずかな違和感でも不安につながることがあります。


そのため、今回は身体全体の状態を改めて確認することにしました。


身体の状態を確認する


立位での姿勢観察では大きな問題は見られませんでした。


仰向けで全身を確認すると、


・右ヒラメ筋の筋膜の緊張

・横隔膜の緊張

・右胸郭の硬さ

・頸椎左側の機能的な制限


などが見られました。


また頭蓋の評価では、


左側頭骨

左前頭骨

篩骨


などに軽度の機能障害が残っていました。


ただし、初回と比較すると全体的な緊張は大幅に軽減しており、身体が安定した状態へ向かっていることが感じられました。


今回の施術


施術ではまず呼吸と循環に大きく関わる横隔膜を調整しました。


続いて、


・胸郭

・胸肋関節

・肋軟骨

・心膜


などの緊張を丁寧に整えていきました。


その後、後頭下筋群を緩め、頭蓋へのアプローチを行いました。


静脈洞テクニックを用いながら、


左側頭骨

左前頭骨

前頭骨と篩骨の縫合部

前頭骨と蝶形骨の縫合部


などを時間をかけて調整しました。


最後に蝶形後頭底結合(SBS)の右トーションを整え、施術を終了しました。


三叉神経痛から学んだこと


この症例を通じて改めて感じたことがあります。


三叉神経痛は単純に「神経の問題」として捉えられないことが多いということです。


神経だけではなく、


血管

硬膜

頭蓋

呼吸

循環

自律神経


そして何より患者様の安心感。


それらが複雑に関係し合っています。


特に症状が強い時期は、身体だけでなく心も強い緊張状態にあります。


だからこそ、どこを治療するかだけではなく、


「どのように身体と向き合うか」


が重要になると感じています。


おわりに


今回、患者様が元気な姿で来院され、以前の生活を取り戻されていることを確認できたことは私にとっても大きな喜びでした。


今後は1〜2か月に一度のペースで身体の状態を確認しながら経過を見ていく予定です。


患者様一人ひとりが、毎回新しい学びを与えてくださいます。


今回もまた、神経・循環・自律神経・そして安心感の大切さを改めて教えていただいた症例でした。


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