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[症例008]【総合診療医との交流】腰と肋骨周囲の痛みから見えた「全身のつながり」

  • 執筆者の写真: 丸山稔一
    丸山稔一
  • 5月28日
  • 読了時間: 3分

一昨日、以前診させていただいた総合診療医の先生からお電話をいただきました。


「腰が痛くて、なんとか診てもらえませんか」


予約はすでに埋まっていましたが、以前、家内がお世話になった際にとても親切に対応してくださった先生でもありましたので、日曜日の夜に対応することにしました。


来院された先生は、少し眉間に皺を寄せ、とてもつらそうな表情をされていました。


お話を伺うと、約2ヶ月前から腰の上部から肋骨周囲にかけて、嫌な違和感と痛みが続いているとのことでした。


ご自身でもヨガなどを試されたそうですが、かえって悪化してしまったとのこと。


もちろん医療機関で検査も受けており、「特に異常はない」と言われていました。



まず座った状態で身体を確認していくと、左側の脊柱周囲、特に腸肋筋の緊張が強く見られました。


さらに身体全体を評価していくと、


* 左脚の筋膜の緊張

* 横隔膜の硬さ

* 左腎周囲の制限

* 左肋骨角の硬さ

* 心膜周囲の緊張

* 頭蓋、特に左側頭骨・前頭骨の制限


など、左側を中心とした連続した緊張パターンが見えてきました。


局所だけを見るのではなく、「身体全体がどのようにつながっているか」を確認しながら施術を組み立てていきます。



今回の施術では、


* 左脚からの筋膜リリース

* 横隔膜の調整

* 左腎周囲のリリース

* 肋骨・心膜周囲へのアプローチ

* 頭蓋調整


などを行いました。


私は施術を行う際、「どこが悪いか」だけではなく、


“身体全体の関係性がどのように崩れているか”


を大切にしています。


痛みが出ている場所そのものが原因とは限らないからです。



施術後、再び座っていただくと、盛り上がっていた左側の筋肉の緊張は大きく変化していました。


患者様ご自身にも、痛みが出ていた動きを確認していただきましたが、


「全く痛くありません」


と驚かれていました。


そして、


「なぜ痛みがなくなったのですか?」

「原因は何だったのですか?」


と、たくさん質問をいただきました。


私は、


「局所だけではなく、左側全体の張力バランスが崩れていたことが影響していた可能性があります」


とお伝えしました。


また、便秘傾向についても、横隔膜や胸郭、頭蓋周囲の緊張が自律神経系へ影響していた可能性について説明しました。



施術後、その先生から


「自律神経系で悩んでいる患者さんを紹介しても良いですか」


と言っていただきました。


医療とオステオパシーは対立するものではなく、互いに補い合える部分があると私は感じています。


今回、総合診療医の先生とこうした交流ができたことは、私自身にとっても非常に学びの多い時間でした。



長年臨床を続けていますが、改めて感じるのは、


“身体は部分ではなく、全体でつながっている”


ということです。


そして、患者様の身体が安心して施術を受け入れられるよう、丁寧に触れることの大切さを、今回も再確認させていただきました。


これからも、一人ひとりのお身体と真摯に向き合っていきたいと思います。

 
 
 

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