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[症例003]【生理のたびに繰り返す頭痛と嘔吐】 骨盤と頭蓋のつながりを考えたオステオパシー治療

  • 執筆者の写真: 丸山稔一
    丸山稔一
  • 5月28日
  • 読了時間: 2分

生理のたびに強い頭痛と嘔吐を繰り返してしまう――。

今回来院された女性患者様は、その辛さを静かに訴えておられました。


以前は、生理の時期になると寝込むことも多く、吐いてしまうほどの頭痛に悩まされていたそうです。


初回の問診では、とにかく「頭痛が辛い」という印象が強く、まずは頭蓋へのアプローチを中心に施術を行いました。


しかし、2回目の来院時にゆっくりお話を整理していくと、患者様ご自身が細かく記録を取っておられたこともあり、


* 生理前

* 生理後

* 排卵時期


など、女性ホルモンの変化に伴って頭痛が出ていることが見えてきました。


そこで、「頭だけの問題ではない」と考え、骨盤や仙骨、横隔膜なども含めた全身のつながりを確認していきました。



骨盤と頭痛の関係を考える


施術を続ける中で感じたのは、骨盤内の緊張と頭蓋の硬さが連動していることでした。


特に、


* 子宮周囲の膜の緊張

* 骨盤底の硬さ

* 仙骨周囲の制限

* 横隔膜や右季肋部の硬さ


などが見られました。


オステオパシーでは、身体はそれぞれ独立して存在しているのではなく、膜や循環、神経を通して全体がつながっていると考えます。


今回も、骨盤内の緊張が硬膜や頭蓋へ影響し、結果として頭痛につながっている可能性を感じました。



4回目の施術で見えてきた変化


本日の4回目の施術では、患者様が明るい表情で入室されました。


「前回の施術後、生理は来ましたが、頭痛はほんの少しだけでした」


そう話してくださいました。


以前のように寝込むこともなく、嘔吐もなかったとのこと。

ご主人様からも、


「最近は寝込まなくなったね」


と言われたそうです。


施術では、


* 子宮周囲の膜のバランス

* 横隔膜

* 小網

* 側頭骨

* 仙骨

* 胸郭出口


などを中心に調整を行いました。


大きな問題を修正するというよりも、「わずかな左右差を整える」という段階に入ってきています。



身体は一部分だけで成り立っていない


頭痛があると、どうしても頭だけに意識が向きます。


もちろん頭蓋の状態は大切ですが、今回の症例では、


* 骨盤

* 内臓

* 横隔膜

* 循環

* 神経系


などを丁寧に見ていくことで、身体全体のつながりが見えてきました。


改めて、身体は部分ではなく「全体」で働いているのだと感じさせられる症例でした。


症状だけを追うのではなく、患者様の身体が何を伝えようとしているのか。


これからも丁寧に向き合っていきたいと思います。

 
 
 

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