[お尻が痛い]
50代女性
主訴は最近立ったり座ったりするとき、右のお尻の奥が痛かったり、違和感を感じたりすると来院されました。
彼女は現在肉体労働を伴うパートをしているそうです。日常的に身体を酷使している様です。
まず視診から始めました。
お腹が突出しています、そして骨盤が全体的に後方回旋しています。
膝関節も横から観るとくの字に少し曲がっています。
骨盤の検査をすると、右側に問題があることがわかりました。
経験が少ない時は患者様の言われるがままに
お尻の筋肉に問題を探しに行きがちになります。そうなると何が問題か分からなくなってしまいます。その周辺をやみくもにマッサージしたり、押したりしても問題の解決には至りません。
診断の基本を大事に、冷静に視診を行う。
傾聴をして問題の方向性を決める。
そして全身のオステオパシー検査を的確に行なうこと。
主訴と本来の原因がどの様な関係にあるかを
見極めていくこと。
今回は腹部の突出が骨盤部に何らかの影響を与えていることが分かりましたから、よく触診をしてみると、肝臓、そして骨盤内にある直腸と子宮と膀胱の重なり合いを横から支えている右側のSRGV P板という靭帯状の組織が問題をおこしていました。
股関節の可動検査も行ないましたが、その動きの質は単独の関節だけの問題には感じられません。
治療は
1)胸郭を開く施術、そして肝臓に少し溜まり過ぎている血液を排出させるために
肝臓のポンピング
2)小腸の下垂の施術
3)SRGV P板
施術はこれだけです。
再度股関節の可動検査をしたところ、全く異常を感じませんでした。
念のため骨盤の可動検査もしたのですが、こちらも全く問題はありませんでした。
最後にもう一度立位で視診をしましたがお腹の突出、骨盤の位置、膝のくの字に曲がっていた事もなくなっていました。
3週間後に再来院された時はあれからは全く
お尻の違和感は感じ無くなりましたと言われておりました。
この一連の施術により多くの患者様が改善されております。まずはご相談ください。