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スネが痛くてサッカーが出来ませんと言って
高校生が来院されました。

彼は本気でサッカーに取り組んでいます。
ほぼ毎日学校で練習をし、将来はプロを目ざいているようです。
同伴してきたお母様も息子様の才能を信じ親子で迷いはないようです。

サッカーは激しいスポーツです、一試合で10Kmほど走り、急激なストップアンドゴーを繰り返します。
そしてボールを蹴る時の足への負担は相当なものです。
今回は何ヶ月も前からスネが痛くて練習ができないと訴えていました。
整形外科ではシンスプリントと言われ、しばらく練習を控えるようにいわれたそうで、積極的な治療はしていないとの事でした。
問診を続けていくとスネが痛くなる前に腰が痛くなりその時も暫く練習が出来なかったそうです。
さらに病歴について話をすすめると小児喘息で病院に通っていた、そして今でも呼吸が苦しくなる時がある。

問診を終えて次に視診をしました。
横から見ると軸線(耳ー肩ー膝ー足底を結ぶ線)が斜め前方になり足底部では足のアーチよりかなり前方になっていました。
そして、後ろから見ると左肩が下がっている事がやかります。
傾聴をすると胸部の下に引かれました。

続いて触診をしていきました。
左足腓骨の動きの悪さ、内臓では左腎臓が通常より後方になっています、
胸部については左肋骨後方の動きがかなり悪く、前方では心膜の固着感何強く、さらに肋軟骨はしこりの様に硬い所があります。

最後に痛いと言っているスネを優しく触れると、本気でサッカーをやってるなとおもわせるパンパンに張った筋肉の中に確かに痛そうな所がありました。
痛い所に直接施術はできる状態ではなさそうです。
全体像がつかめましたので施術を始めました。


まず胸郭を前後そして横と全方向から施術し
次に左腎臓の固着をとり、最後に微細に動きの悪い左腓骨が正常に動く様にしました。
施術はこれだけです。
そして再度立位になって視診すると軸線も正常に肩の左下がりも治っていました。
痛いスネに一度も触れる事なく施術をおえました。


2週間後にもう一度予約を取られ来院された時、スネの痛みはどうですかとたずねると、
あれから全く痛みはなくなりました、そして呼吸がとても楽になりましたといわれました。


患者様の身体から発せられるメッセージをよく聞くこと。
痛みを作っている原因は何か、その原因が痛みとどう繋がっているのかをよく考え施術する。
これがオステオパシーの考え方です。



この一連の施術により多くの患者様が改善されております。まずはご相談ください。

スネが痛くてサッカーが出来ない

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[お尻が痛い]
50代女性
主訴は最近立ったり座ったりするとき、右のお尻の奥が痛かったり、違和感を感じたりすると来院されました。
彼女は現在肉体労働を伴うパートをしているそうです。日常的に身体を酷使している様です。
まず視診から始めました。
お腹が突出しています、そして骨盤が全体的に後方回旋しています。
膝関節も横から観るとくの字に少し曲がっています。
骨盤の検査をすると、右側に問題があることがわかりました。
経験が少ない時は患者様の言われるがままに
お尻の筋肉に問題を探しに行きがちになります。そうなると何が問題か分からなくなってしまいます。その周辺をやみくもにマッサージしたり、押したりしても問題の解決には至りません。
診断の基本を大事に、冷静に視診を行う。
傾聴をして問題の方向性を決める。
そして全身のオステオパシー検査を的確に行なうこと。


主訴と本来の原因がどの様な関係にあるかを
見極めていくこと。

今回は腹部の突出が骨盤部に何らかの影響を与えていることが分かりましたから、よく触診をしてみると、肝臓、そして骨盤内にある直腸と子宮と膀胱の重なり合いを横から支えている右側のSRGV P板という靭帯状の組織が問題をおこしていました。
股関節の可動検査も行ないましたが、その動きの質は単独の関節だけの問題には感じられません。


治療は

1)胸郭を開く施術、そして肝臓に少し溜まり過ぎている血液を排出させるために

 肝臓のポンピング
2)小腸の下垂の施術
3)SRGV P板

施術はこれだけです。


再度股関節の可動検査をしたところ、全く異常を感じませんでした。
念のため骨盤の可動検査もしたのですが、こちらも全く問題はありませんでした。

最後にもう一度立位で視診をしましたがお腹の突出、骨盤の位置、膝のくの字に曲がっていた事もなくなっていました。


3週間後に再来院された時はあれからは全く
お尻の違和感は感じ無くなりましたと言われておりました。


この一連の施術により多くの患者様が改善されております。まずはご相談ください。

立ったり座ったりするとき、お尻の奥が痛かったり、違和感を感じたりしませんか?

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