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【症例022】20年以上続く太ももの違和感と側弯症|「少し良くなった」が教えてくれたこと
「少し良くなった。」その言葉が教えてくれたこと 前回、20年以上続く太ももの違和感や側弯による姿勢の崩れ、歩行時の不安定感を抱えた60代女性が、2回目の施術に来院されました。 入室された時の印象は、前回より歩行は安定しているものの、まだ表情には十分な活力が戻っていないように感じました。 まずは施術の前に、前回の変化を丁寧に確認することから始めました。 「その後、お身体の調子はいかがですか?」 患者様は、 「太ももの感じは少し良くなりました。ただ、まだ違和感があります。腰の張りも気になります。」 とお話しくださいました。 さらに、 「身体のバランスは少し良くなったように思います。」 というお言葉もいただきました。 慢性的な症状では、「少し良くなった」という変化は決して小さなものではありません。身体が新しい状態を受け入れ始めている可能性があるからです。 改めて全身を評価する 2回目の施術では、前回の変化が維持されているかを確認し、新たな問題があれば治療方針を修正することを目的に評価を行いました。 背中を触診すると、前回強く緊張していた左腰部の筋肉の膨

丸山稔一
7月24日読了時間: 4分


【症例015】顔面神経麻痺とめまい
― 医療とオステオパシー、それぞれの役割を学んだ症例 ― 来院時の状態 ある日曜日、知人の方から急なご相談をいただきました。 症状は、 ・顔面神経麻痺・歩行時のふらつき・バランスが取りにくい・左耳周囲や首の違和感 でした。 すでに内科・耳鼻科を受診され、MRI検査も実施済みで、脳梗塞など緊急性の高い疾患は否定されていました。 来院時には左眼が十分に開かず、口元にも左右差がみられました。また歩行時の不安定さもあり、ご本人も大きな不安を抱えている様子でした。 初回の評価 まず全身の状態を丁寧に評価しました。 下肢の筋膜の緊張、呼吸の左右差、腹部の緊張、頭蓋や頸部の動きなどを確認したところ、 ・左下肢の緊張・上腹部の強い緊張・後頭部から頸椎周囲の制限・側頭骨周囲の緊張 などが認められました。 そこで、 ・後頭部と頸椎周囲の緊張緩和・頭蓋周囲の循環への配慮・横隔膜や自律神経系へのアプローチ・全身の緊張を和らげる施術 を中心に行いました。 施術後には、 ・左眼の開きの変化・歩行の安定感の向上・呼吸のしやすさ・表情や顔色の変化 などがみられました。 その後の

丸山稔一
6月19日読了時間: 3分


【症例012】脚が上がらない
原因がわからない歩行障害 70代の女性が来院されました。 歩行はできるものの、小刻みでゆっくりとした歩き方になっており、ご本人も「脚が上がらない」と悩まれていました。 これまで複数の病院を受診され、 「パーキンソン病ではないか」 「水頭症ではないか」 という可能性も含めて検査を受けたそうですが、結果としてはどちらも否定され、「これ以上できることはない」と説明を受けていたとのことでした。 また、約2年前に右股関節の手術を受けており、ご本人はその頃から歩きにくさが始まったように感じていると話されていました。 施術を続ける中で感じた違和感 数回にわたり身体全体を評価しながら施術を行いました。 歩行や股関節周囲の状態だけでなく、呼吸や胸郭の動き、全身のバランスも確認しながら施術を進めましたが、期待するほどの変化は見られませんでした。 このような時、私はいつも考えます。 「本当に今の見立てで良いのだろうか」 長年臨床を続けていますが、施術者が持つ仮説が常に正しいとは限りません。 むしろ、思ったような変化が出ない時こそ、別の視点が必要になることがあります。

丸山稔一
6月18日読了時間: 3分
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