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【症例023】咳喘息・首の痛み・目の乾燥
胸郭から全身を診るオステオパシーの評価と施術 「症状が違っても、身体の中ではつながっていることがあります」 50代の女性患者様です。 この患者様は長年当院に通われており、現在は2か月に一度の定期メンテナンスを続けています。 初めて来院された頃は、胃の不調や逆流性食道炎、強い咽頭部の違和感に悩まれていました。 さまざまな医療機関を受診しても改善がみられず、当院へたどり着かれたそうです。 5〜6回の施術で症状は落ち着き、改善を実感された際に涙を流して喜ばれた姿が、今でも印象に残っています。 今回は久しぶりの来院でした。 訴えられた症状は、 * 咳喘息 * 目の乾燥 * 首を動かした時の痛み でした。 「目は眼科へ、咳喘息は呼吸器の専門医へ、首は整体へ行こうと思っています。」 そうお話しくださいました。 私は、 「医師の診断を受けることはとても大切です。」 とお伝えしたうえで、 「首を強く捻るような施術は、十分な評価なしにはお勧めできません。」 と私の考えをお話ししました。 そして、 「今日は改めて全身を評価し、私にできることを丁寧に行っていきましょう

丸山稔一
7月24日読了時間: 5分


【症例022】20年以上続く太ももの違和感と側弯症|「少し良くなった」が教えてくれたこと
「少し良くなった。」その言葉が教えてくれたこと 前回、20年以上続く太ももの違和感や側弯による姿勢の崩れ、歩行時の不安定感を抱えた60代女性が、2回目の施術に来院されました。 入室された時の印象は、前回より歩行は安定しているものの、まだ表情には十分な活力が戻っていないように感じました。 まずは施術の前に、前回の変化を丁寧に確認することから始めました。 「その後、お身体の調子はいかがですか?」 患者様は、 「太ももの感じは少し良くなりました。ただ、まだ違和感があります。腰の張りも気になります。」 とお話しくださいました。 さらに、 「身体のバランスは少し良くなったように思います。」 というお言葉もいただきました。 慢性的な症状では、「少し良くなった」という変化は決して小さなものではありません。身体が新しい状態を受け入れ始めている可能性があるからです。 改めて全身を評価する 2回目の施術では、前回の変化が維持されているかを確認し、新たな問題があれば治療方針を修正することを目的に評価を行いました。 背中を触診すると、前回強く緊張していた左腰部の筋肉の膨

丸山稔一
7月24日読了時間: 4分


【症例020】原因不明の長引く空咳
胸郭と自律神経に着目したオステオパシー症例 長期間続く空咳でお悩みの患者様 長期間、空咳が続いている患者様が来院されました これまで何度も医療機関を受診され、さまざまな検査を受けてこられましたが、特に異常は認められず、原因がはっきりしない状態が続いていました。 このような症状では、まず医療機関で適切な診断を受けることが何より大切です。 そのうえで、今回は身体の機能的な側面から評価を行いました。 身体全体のつながりを評価する 触診を進めると、左肋骨角に複数の可動性低下が認められました。 さらに、左頸椎には連続した動きの制限があり、胸郭と頸部が互いに影響し合っている状態がうかがえました。 咳は呼吸器だけの問題として捉えられがちですが、呼吸運動や自律神経、筋膜の連続性も含めて身体全体を評価することが重要だと私は考えています。 最初に行った施術 まず左肋骨角を中心に胸郭の可動性を改善する施術を行いました。 その後、頸椎を再評価すると、それまで認められていた可動性の低下は改善していました。 施術中も患者様は空咳を繰り返していましたが、頸部の可動性が回復した

丸山稔一
7月8日読了時間: 3分


【症例010】膝の痛みの奥にあった身体の緊張
2回目の施術で見えてきた、身体が整っていく流れ 67歳女性の患者様。 左膝の内側の痛みを主訴に、遠方より来院されています。 初回の施術後、「かなり楽だった」とのお話をいただいていましたが、今回は2回目の施術です。 朝一番の予約時間。 患者様は前回よりも表情が明るく、元気な様子で入室されました。 「その後いかがでしたか?」と伺うと、 「膝はほとんど痛くなくなっていました。ただ、ここ2〜3日だけ少し気になりました」 とのこと。 さらに詳しくお聞きすると、痛む場所は初回に確認していた“あの一点”であり、痛みの程度もかなり軽減しているとのことでした。 こうした変化は、身体が少しずつ新しいバランスを覚え始めている時によく見られます。 また今回は、 * 左肘の軽い痛み * 不安が強い時の胸の違和感 についてもお話しくださいました。 ⸻ 身体は「部分」ではなく、全体でつながっている 視診では、初回に見られた僧帽筋の強い緊張がかなり改善していました。 また、円背気味だった背中も自然に起き上がり、身体全体の軸が整い始めている印象です。 ただし、立位の軸線はまだやや

丸山稔一
5月28日読了時間: 3分


【症例005】足首の違和感の本当の原因
【足首の違和感】の原因は足ではなかった。頭部から始まっていた身体の連鎖 先日、40代後半の男性患者様が来院されました。 日本史の研究をされている、とても知的で穏やかな方です。 この患者様は3年前、右側の首と頭の境目の痛みを主訴に来院され、その後も定期的にメンテナンスで通われています。 今回の主訴は、 「右足首を回すと違和感がある」 というものでした。 実は以前にも同じ症状があり、その時は足部周囲の機能障害を調整することで改善していました。 しかし今回は、 「前回良くなったが、数日後にまた戻ってしまった」 とのこと。 この“戻る”という現象は、臨床ではとても重要です。 身体は時に、 「そこは本当の原因ではありませんよ」 と教えてくれることがあります。 そこで今回は、より慎重に全身を評価していきました。 視診では、上腹部がやや前に出ている印象がありました。 さらに検査を進めると、 * 右膝の押圧時の抵抗感 * 右大腿部のわずかな筋膜の硬さ * 回盲部や右結腸周辺の緊張 * 右胸郭と肋軟骨の硬さ * 右頚椎の機能障害 などが見えてきました。...

丸山稔一
5月28日読了時間: 3分
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