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【症例005】足首の違和感の本当の原因

  • 執筆者の写真: 丸山稔一
    丸山稔一
  • 5月28日
  • 読了時間: 3分

更新日:6月11日



【足首の違和感】の原因は足ではなかった。頭部から始まっていた身体の連鎖


先日、40代後半の男性患者様が来院されました。

日本史の研究をされている、とても知的で穏やかな方です。


この患者様は3年前、右側の首と頭の境目の痛みを主訴に来院され、その後も定期的にメンテナンスで通われています。


今回の主訴は、


「右足首を回すと違和感がある」


というものでした。


実は以前にも同じ症状があり、その時は足部周囲の機能障害を調整することで改善していました。

しかし今回は、


「前回良くなったが、数日後にまた戻ってしまった」


とのこと。


この“戻る”という現象は、臨床ではとても重要です。


身体は時に、

「そこは本当の原因ではありませんよ」

と教えてくれることがあります。


そこで今回は、より慎重に全身を評価していきました。


視診では、上腹部がやや前に出ている印象がありました。

さらに検査を進めると、


* 右膝の押圧時の抵抗感

* 右大腿部のわずかな筋膜の硬さ

* 回盲部や右結腸周辺の緊張

* 右胸郭と肋軟骨の硬さ

* 右頚椎の機能障害


などが見えてきました。


興味深かったのは、症状がすべて「右側」で連続していたことです。


さらに頭頚部の境目を評価すると、右側に強い抵抗感が残ります。


患者様に立膝になっていただいて再検査しても、その抵抗は変わりませんでした。


この時点で、


「下半身由来ではなく、頭側からの緊張ではないか」


という仮説が強くなりました。


頭蓋を細かく検査すると、


* 前頭骨と篩骨の縫合部(右)

* 右側頭骨


に明らかな機能障害が見られました。


今回は、ここを中心に頭部からの緊張を解放するよう施術を行いました。


すると、


* 頚部の緊張

* 胸郭の硬さ

* 腹部の抵抗感

* 大腿部の筋膜の硬さ

* 膝の押圧時の違和感


が連動するように改善していきました。


最終的には、足首の違和感もかなり軽減していました。


今回は足首自体には、ほとんど直接的な施術をしていません。


改めて感じたのは、


「症状が出ている場所」と

「本当の原因」が一致するとは限らない


ということです。


身体は一つにつながっています。


局所だけを見るのではなく、全体の連鎖を丁寧に追っていくことで、初めて見えてくるものがあります。


患者様の身体から、今回も多くを学ばせていただきました。


次回は年明けに経過を確認予定です。

身体がどのように変化していくのか、引き続き丁寧に追っていきたいと思います。


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