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【症例020】原因不明の長引く空咳
胸郭と自律神経に着目したオステオパシー症例 長期間続く空咳でお悩みの患者様 長期間、空咳が続いている患者様が来院されました これまで何度も医療機関を受診され、さまざまな検査を受けてこられましたが、特に異常は認められず、原因がはっきりしない状態が続いていました。 このような症状では、まず医療機関で適切な診断を受けることが何より大切です。 そのうえで、今回は身体の機能的な側面から評価を行いました。 身体全体のつながりを評価する 触診を進めると、左肋骨角に複数の可動性低下が認められました。 さらに、左頸椎には連続した動きの制限があり、胸郭と頸部が互いに影響し合っている状態がうかがえました。 咳は呼吸器だけの問題として捉えられがちですが、呼吸運動や自律神経、筋膜の連続性も含めて身体全体を評価することが重要だと私は考えています。 最初に行った施術 まず左肋骨角を中心に胸郭の可動性を改善する施術を行いました。 その後、頸椎を再評価すると、それまで認められていた可動性の低下は改善していました。 施術中も患者様は空咳を繰り返していましたが、頸部の可動性が回復した

丸山稔一
7 日前読了時間: 3分


【症例019】ふくらはぎが痛いんです
しゃがむと痛む左ふくらはぎ ― 痛む場所だけを見ないオステオパシーの視点 ― 定期的なメンテナンスで来院されている40代女性の患者様です。 これまで頭痛や首の痛みなど、その都度さまざまな症状に対して施術を行ってきました。 以前、 「なぜ治療すると身体が変わるのですか?」 というご質問をいただいたことがあります。 その際、骨模型を使いながら身体の構造やオステオパシーの考え方を簡単にご説明したところ、大変興味を持ってくださり、現在では定期的な身体のメンテナンスを目的に通院されています。 今回のご相談は、左ふくらはぎの痛みでした。 「膝を深く曲げて、お尻が床につくくらいしゃがむと、左ふくらはぎが痛みます」 さらに、 「それだけではなく、左脚全体に何とも言えない嫌な感じがあります」 とのことでした。 日常生活では大きな問題はないものの、深くしゃがみ込む動作によって症状が再現される状態でした。 以前に受けた施術について お話を伺う中で、興味深い経緯がありました。 来院前に、私の出身校で行われていたインターン生の臨床実習に、患者役として参加されたそうです。.

丸山稔一
7月3日読了時間: 4分


【症例008】腰と肋骨の痛み
【総合診療医との交流】腰と肋骨周囲の痛みから見えた「全身のつながり」 一昨日、以前診させていただいた総合診療医の先生からお電話をいただきました。 「腰が痛くて、なんとか診てもらえませんか」 予約はすでに埋まっていましたが、以前、家内がお世話になった際にとても親切に対応してくださった先生でもありましたので、日曜日の夜に対応することにしました。 来院された先生は、少し眉間に皺を寄せ、とてもつらそうな表情をされていました。 お話を伺うと、約2ヶ月前から腰の上部から肋骨周囲にかけて、嫌な違和感と痛みが続いているとのことでした。 ご自身でもヨガなどを試されたそうですが、かえって悪化してしまったとのこと。 もちろん医療機関で検査も受けており、「特に異常はない」と言われていました。 ⸻ まず座った状態で身体を確認していくと、左側の脊柱周囲、特に腸肋筋の緊張が強く見られました。 さらに身体全体を評価していくと、 * 左脚の筋膜の緊張 * 横隔膜の硬さ * 左腎周囲の制限 * 左肋骨角の硬さ * 心膜周囲の緊張 * 頭蓋、特に左側頭骨・前頭骨の制限...

丸山稔一
5月28日読了時間: 3分


【症例005】足首の違和感の本当の原因
【足首の違和感】の原因は足ではなかった。頭部から始まっていた身体の連鎖 先日、40代後半の男性患者様が来院されました。 日本史の研究をされている、とても知的で穏やかな方です。 この患者様は3年前、右側の首と頭の境目の痛みを主訴に来院され、その後も定期的にメンテナンスで通われています。 今回の主訴は、 「右足首を回すと違和感がある」 というものでした。 実は以前にも同じ症状があり、その時は足部周囲の機能障害を調整することで改善していました。 しかし今回は、 「前回良くなったが、数日後にまた戻ってしまった」 とのこと。 この“戻る”という現象は、臨床ではとても重要です。 身体は時に、 「そこは本当の原因ではありませんよ」 と教えてくれることがあります。 そこで今回は、より慎重に全身を評価していきました。 視診では、上腹部がやや前に出ている印象がありました。 さらに検査を進めると、 * 右膝の押圧時の抵抗感 * 右大腿部のわずかな筋膜の硬さ * 回盲部や右結腸周辺の緊張 * 右胸郭と肋軟骨の硬さ * 右頚椎の機能障害 などが見えてきました。...

丸山稔一
5月28日読了時間: 3分


【症例004】20年以上続いた足首の違和感
20年以上続いた右足首の違和感と、身体全体のバランス変化 60代女性の患者様が、2回目の施術に来院されました。 小雨の降る中でしたが、前回とは違い、とても明るい表情で元気よく入室されました。 「いかがですか?」とお聞きすると、 「とても良いです」 「右足首が気にならなくなって、歩く気になりました」 と笑顔で話してくださいました。 この患者様は、2000年頃から右足首の動きの悪さと痛みに悩まれていました。 若い頃にバスケットボールをされており、何度か捻挫を経験。 その後、長年にわたり違和感が続き、整形外科やさまざまな治療院に通われても改善しなかったそうです。 初回施術では、足首そのものだけでなく、 * 下肢全体の筋膜 * 腎臓周囲の緊張 * 硬膜や頭蓋のバランス など、身体全体のつながりを重視して施術を行いました。 すると今回は、 「右足首が気にならなくなった分、左股関節や左膝が気になる」 という新たな変化が出ていました。 これは慢性的な不調の方によく見られる反応です。 長年、右足首をかばい続けたことで、 身体は無意識に左側へ負担を逃がしていた可能

丸山稔一
5月28日読了時間: 3分
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