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【症例021】小学2年生の右膝の痛み

  • 執筆者の写真: 丸山稔一
    丸山稔一
  • 21 時間前
  • 読了時間: 4分


膝だけを見ない、身体全体から原因を考えるオステオパシーの評価

「小児の膝痛については必要に応じて医療機関への相談も大切です」


小学2年生の女の子が、お母様と一緒に来院されました。


お母様のお話では、


「少し前から右膝が痛いと言っています。学校へ行く時も足を引きずるように歩いています」


とのことでした。


まだ成長期にある年齢です。


一時的な身体の変化による痛みの場合もありますが、日常生活に影響が出ていることから、慎重に身体の状態を確認していく必要があると感じました。


ご本人に、


「どこが痛いですか?」


と尋ねると、右膝を指で示して教えてくれました。


小さなお子様の場合、痛みの場所を正確に伝えることが難しいこともあります。そのため、言葉だけではなく、身体全体の動きやバランスを丁寧に確認していきます。



膝だけではなく、身体全体のつながりを見る


膝の痛みがある場合、膝関節だけを詳しく見ることも大切です。


しかし、身体は一つにつながっています。


足首、膝、股関節、骨盤など、それぞれが影響し合いながら動いています。


今回は仰向けになってもらい、全身の状態から確認しました。


右足首の背屈(足首を反らす動き)は、左側と比較するとわずかな動きの制限がありました。


ふくらはぎの筋肉には大きな問題はありませんでしたが、足の外側の組織にはわずかな硬さを感じました。


その後、


* 股関節の状態

* 膝関節の動き

* 足部の状態

* 身体全体のバランス


を確認していきました。



下肢全体の動きから考える


膝関節周囲を詳しく確認すると、膝だけではなく、下腿(膝から下)の動きにも左右差がありました。


特に腓骨(すねの外側にある骨)の動きに制限が感じられました。


腓骨は小さな骨ですが、足首の安定性や、歩行時の下肢全体の動きに関係しています。


足首や腓骨の動きが十分でない場合、歩行や身体の使い方の中で膝周囲に負担がかかることがあります。


今回は膝周囲だけに注目するのではなく、足部から膝までの動きのつながりを考えて評価しました。



やさしい刺激で身体の調整を促す


施術では、お子様の年齢を考慮し、強い刺激は行わず、身体の反応を確認しながら穏やかな調整を行いました。


膝周囲、脛骨、腓骨、足関節周囲の動きを整え、施術後に立って歩いてもらいました。


すると、


「痛くない」


と笑顔で話してくれました。


歩き方も来院時とは変化が見られ、お母様も安心された様子でした。


施術時間は約15分ほどでした。



臨床で大切にしていること


身体を診る時、解剖学的な知識や正確な検査は非常に大切です。


しかし、構造だけを追いかけ過ぎると、本当に必要な身体からのサインを見落としてしまうことがあります。


大切なのは、


「どこが悪いかを探すこと」だけではなく、


「身体がどのようにバランスを取っているのかを見ること」


だと考えています。


今回の症例でも、膝の痛みに対して膝だけを見るのではなく、足部から身体全体のつながりを確認することで、お子様への負担を少なくした評価と施術につなげることができました。


後日、お母様から


「その後も元気に学校へ行っています」


とのご報告をいただきました。



この症例から学んだこと


小さなお子様の身体は、大人とは違い、成長の途中にあります。


だからこそ、症状だけを見るのではなく、その子自身の身体の状態を丁寧に観察することが大切です。


解剖学の知識、正確な評価、そして何より身体に寄り添う姿勢。


この積み重ねが、安心できる施術につながるのだと改めて感じた症例でした。


丸山オステオパシー治療院では、

症状だけを見るのではなく、

身体全体のつながりを大切にしながら評価と施術を行っています。


お困りの症状がありましたら、お気軽にご相談ください。

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