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【症例026】「肛門から腸が出てくる」
オステオパシーに求められる鑑別と責任 はじめに 40代の女性。約1か月半ごとに定期的に来院されている患者様です。 今回は、いつもと少し様子が違いました。 「調子はいかがですか?」 そうお尋ねすると、 「少し前から、肛門から中のものが飛び出している感じがします。ずっと嫌な感じがしていて......。しばらくすると、本当に中から外へ出てきました」 とのことでした。 私はまず、直腸脱などの病気の可能性を考えました。 「肛門科には行かれましたか?」 と尋ねると、まだ受診されていないとのこと。 このような症状は、オステオパシーの施術だけで判断するものではなく、まず医療機関で状態を確認していただく必要があります。 そのことをお伝えしたうえで、 「今日はここまで来ていただいているので、私のできる範囲で身体全体を評価してみましょう。途中で少しでも調子が悪くなったら、すぐに教えてください」 とお伝えし、施術を始めました。 症状の場所だけを追わず、全身を評価する まず座位で身体を確認しました。 右肋骨の後方から右腸肋筋にかけて緊張があり、右骨盤の動きにもわずかな制限

丸山稔一
8月20日読了時間: 6分


【症例003】生理のたびの頭痛と嘔吐
骨盤と頭蓋のつながりを考えたオステオパシー治療 生理のたびに強い頭痛と嘔吐を繰り返してしまう――。 今回来院された女性患者様は、その辛さを静かに訴えておられました。 以前は、生理の時期になると寝込むことも多く、吐いてしまうほどの頭痛に悩まされていたそうです。 初回の問診では、とにかく「頭痛が辛い」という印象が強く、まずは頭蓋へのアプローチを中心に施術を行いました。 しかし、2回目の来院時にゆっくりお話を整理していくと、患者様ご自身が細かく記録を取っておられたこともあり、 * 生理前 * 生理後 * 排卵時期 など、女性ホルモンの変化に伴って頭痛が出ていることが見えてきました。 そこで、「頭だけの問題ではない」と考え、骨盤や仙骨、横隔膜なども含めた全身のつながりを確認していきました。 ⸻ 骨盤と頭痛の関係を考える 施術を続ける中で感じたのは、骨盤内の緊張と頭蓋の硬さが連動していることでした。 特に、 * 子宮周囲の膜の緊張 * 骨盤底の硬さ * 仙骨周囲の制限 * 横隔膜や右季肋部の硬さ などが見られました。 オステオパシーでは、身体はそれぞれ独立

丸山稔一
5月28日読了時間: 3分
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