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【症例017】20代女性 股関節痛の原因は股関節だけではありませんでした
「股関節が痛くて、なんとかしてください。」 20代の女性が、左股関節の痛みを訴えて来院されました。 詳しくお話を伺うと、以前から少し気になっていたものの、数日前から急に痛みが強くなったとのことでした。 特に痛むのは、脚を前に持ち上げる動作です。 一方で、脚を後ろへ動かす動作では痛みはありません。 さらに詳しく伺うと、 「腰とお尻の境目あたりが、ピンポイントで痛いんです。」 という特徴的なお話がありました。 股関節だけが原因なのか まず考えたのは、本当に股関節そのものが原因なのかということでした。 股関節の可動域を確認すると、関節自体の回旋運動には大きな異常はみられません。 骨盤の動きも、大きく崩れている印象はありませんでした。 一方で、全身を評価すると、 左側の腸腰筋周囲の緊張 左腸肋筋の膨隆 左下腿から骨盤へ続く筋膜の緊張 胸郭や横隔膜の硬さ 頸部から頭蓋にかけての緊張 など、いくつか特徴的な所見が確認されました。 さらに問診を進めると、過去に左膝の脱臼を経験されていたことも分かりました。 身体は過去のケガを忘れません。 膝の問題が長い年月をか

丸山稔一
6月25日読了時間: 3分


【症例014】お尻が痛い
― 骨盤ではなく腹部の緊張が関係していた症例 ― 立ったり座ったりするとき、お尻の奥が痛かったり、違和感を感じたりすることはありませんか? 今回ご紹介するのは、右のお尻の奥の痛みと違和感を主訴に来院された50代女性の症例です。 患者様は現在、肉体労働を伴うパートのお仕事をされており、日常的に身体を酷使されていました。 まずは全体を観察する オステオパシーでは、痛みのある場所だけを見るのではなく、まず身体全体を観察します。 立った姿勢を確認すると、お腹が前方へ突出していました。 さらに骨盤は全体的に後方へ回旋し、横から見ると膝関節もわずかに曲がっています。 骨盤の動きを評価すると、右側に問題があることが分かりました。 経験が浅い頃は、患者様が「お尻が痛い」と言えば、その周辺の筋肉や関節にばかり目が向いてしまうことがありました。 しかし、その場所だけをマッサージしたり押したりしても、本当の原因にたどり着けないことがあります。 大切なのは、 ・身体全体を観察すること・どこに身体が引かれているのかを感じ取ること・全身を丁寧に評価すること です。...

丸山稔一
6月19日読了時間: 3分


【症例004】20年以上続いた足首の違和感
20年以上続いた右足首の違和感と、身体全体のバランス変化 60代女性の患者様が、2回目の施術に来院されました。 小雨の降る中でしたが、前回とは違い、とても明るい表情で元気よく入室されました。 「いかがですか?」とお聞きすると、 「とても良いです」 「右足首が気にならなくなって、歩く気になりました」 と笑顔で話してくださいました。 この患者様は、2000年頃から右足首の動きの悪さと痛みに悩まれていました。 若い頃にバスケットボールをされており、何度か捻挫を経験。 その後、長年にわたり違和感が続き、整形外科やさまざまな治療院に通われても改善しなかったそうです。 初回施術では、足首そのものだけでなく、 * 下肢全体の筋膜 * 腎臓周囲の緊張 * 硬膜や頭蓋のバランス など、身体全体のつながりを重視して施術を行いました。 すると今回は、 「右足首が気にならなくなった分、左股関節や左膝が気になる」 という新たな変化が出ていました。 これは慢性的な不調の方によく見られる反応です。 長年、右足首をかばい続けたことで、 身体は無意識に左側へ負担を逃がしていた可能

丸山稔一
5月28日読了時間: 3分
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