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慢性的な腰痛と顎関節の痛み
「仕事をしていると、腰がつらくなるんです」 今回ご相談いただいた患者様は、以前にも当院で施術を受けられたことのある方でした。 主な症状は、慢性的に続く腰の痛み。 さらに、ときどき左股関節にも違和感があり、顎関節にも痛みを感じているとのことでした。 腰と顎関節。 一見すると関係がないように思える二つの症状ですが、身体全体の動きやバランスを確認することで、施術方針を考えるための手がかりが見つかることがあります。 今回は、症状のある場所だけにとらわれず、全身を丁寧に評価することから始めました。 腰が痛いからといって、腰だけを診るわけではない まず座った状態で背中や骨盤周囲を確認しました。 僧帽筋や肋骨周囲には大きな問題は感じられませんでしたが、背中から腰にかけて走る腸肋筋には左右とも緊張があり、特に右側で強く感じられました。 骨盤の動きには大きな制限は見られなかったものの、さらに詳しく評価すると、仙骨の右側に触診上の機能的な制限が確認されました。 立った姿勢では、腰椎の前弯がやや強く、腰部の筋肉にも緊張が見られました。 ここで大切なのは、腰が痛いからと

丸山稔一
9 時間前読了時間: 6分


【症例027】交通事故後の腰痛と「気力が出ない」状態
今回は、交通事故後から身体の不調や気力の低下が続いていた方の症例をご紹介します。 ※プライバシー保護のため、年齢・事故状況・生活背景など、症例の本質に影響しない一部の情報を変更・簡略化しています。 交通事故をきっかけに続いていた不調 成人の女性が来院されました。 きっかけは、数か月前に遭われた交通事故です。 車に同乗中、大きな衝撃を受け、顔や手などに外傷を負い、歯にも損傷が生じるほどの事故だったそうです。 事故直後には手足のしびれもありましたが、それらは時間の経過とともに軽減していました。 一方で、その後もいくつかの症状が残っていました。 左肩の痛み、慢性的な腰痛、ときどき起こる強い後頭部の痛み。 そして、ご本人が特に改善したいと話されていたのが、 「やる気が起きない」 「気力が出ない」 という状態でした。 初めてお会いしたとき、本来は活動的な方なのではないかという印象を受けました。 しかし、その日の表情や身体の様子からは、どこか活力が失われているように感じられました。 もちろん、これは医学的な検査結果ではありません。 長年患者さんの身体を診てき

丸山稔一
9月10日読了時間: 8分


【症例008】腰と肋骨の痛み
【総合診療医との交流】腰と肋骨周囲の痛みから見えた「全身のつながり」 一昨日、以前診させていただいた総合診療医の先生からお電話をいただきました。 「腰が痛くて、なんとか診てもらえませんか」 予約はすでに埋まっていましたが、以前、家内がお世話になった際にとても親切に対応してくださった先生でもありましたので、日曜日の夜に対応することにしました。 来院された先生は、少し眉間に皺を寄せ、とてもつらそうな表情をされていました。 お話を伺うと、約2ヶ月前から腰の上部から肋骨周囲にかけて、嫌な違和感と痛みが続いているとのことでした。 ご自身でもヨガなどを試されたそうですが、かえって悪化してしまったとのこと。 もちろん医療機関で検査も受けており、「特に異常はない」と言われていました。 ⸻ まず座った状態で身体を確認していくと、左側の脊柱周囲、特に腸肋筋の緊張が強く見られました。 さらに身体全体を評価していくと、 * 左脚の筋膜の緊張 * 横隔膜の硬さ * 左腎周囲の制限 * 左肋骨角の硬さ * 心膜周囲の緊張 * 頭蓋、特に左側頭骨・前頭骨の制限...

丸山稔一
5月28日読了時間: 3分


【症例007】やっと朝まで眠れました
慢性的な痛みと不眠、施術への恐怖を抱えた50代女性のケース 50代女性の患者様。 主訴は「眠れないこと」でした。 その他にも、 ・左鼠径部の痛み ・頸の痛み ・肩の強いこり ・腰痛 ・右大腿部の痛み など、全身に慢性的な痛みを抱えておられました。 症状は10年以上続いており、 これまで数多くの病院や整体、施術院を回ってこられたそうです。 過去には強い矯正を行う整体で症状が悪化。 「もう二度とバキバキする治療は受けたくない」 と思っていたにも関わらず、 最近通っていた整体でも頸や骨盤を強く矯正され、 それ以降、身体だけでなく“治療そのもの”への恐怖心が強くなっていました。 不眠が続き、心療内科で鬱状態と言われた経験もありましたが、 「睡眠導入剤だけは飲みたくない」 というお気持ちを強く持たれていました。 初診時は、下を向いたまま小さな声で話され、 とても緊張されている印象でした。 私はまず、 「無理な治療はしません」 「痛いところを一つずつ追いかける治療もしません」 とお伝えしました。 そして、 “まず少しでも眠れるようになること” を最優先に施術

丸山稔一
5月28日読了時間: 4分


【症例006】横隔膜が入らない腰痛
腰痛の奥に見えた自律神経の緊張 本日は40代半ばの男性が来院されました。 主訴は腰痛。 その他にも、 * 時々起こる頭痛 * 頻尿 * 左足の第2・3趾の違和感 * 左手指の違和感 など、複数の症状を抱えておられました。 一見すると穏やかで、おっとりした印象の方です。 しかし身体を診ていくと、表面的な印象とは異なる「深い緊張」が見えてきました。 ⸻ まずは立位で全体を確認します。 水平面・冠状面では大きな崩れはありません。 前屈・後屈も年齢相応で、大きな可動域制限はみられませんでした。 仕事はデスクワーク中心とのことですが、一日中座り続けるわけではないようです。 その後、座位で脊柱を確認すると、腰椎L3〜L4周辺に問題を感じました。 さらに仰臥位で下肢の筋膜の緊張を確認すると、左側に強い抵抗感があります。 下肢を持ち上げ、身体全体のつながりを追っていくと、左胸郭付近に支点がある印象を受けました。 ⸻ ここから内臓や自律神経系の評価に入ります。 ところが、お腹全体が非常に硬い。 こちらの手が「入っていかない」感覚があります。 単なる筋肉の硬さという

丸山稔一
5月28日読了時間: 3分
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