[症例007]「やっと朝まで眠れました」慢性的な痛みと不眠、施術への恐怖を抱えた50代女性のケース
- 丸山稔一

- 1 日前
- 読了時間: 3分
50代女性の患者様。
主訴は「眠れないこと」でした。
その他にも、
・左鼠径部の痛み
・頸の痛み
・肩の強いこり
・腰痛
・右大腿部の痛み
など、全身に慢性的な痛みを抱えておられました。
症状は10年以上続いており、
これまで数多くの病院や整体、施術院を回ってこられたそうです。
過去には強い矯正を行う整体で症状が悪化。
「もう二度とバキバキする治療は受けたくない」
と思っていたにも関わらず、
最近通っていた整体でも頸や骨盤を強く矯正され、
それ以降、身体だけでなく“治療そのもの”への恐怖心が強くなっていました。
不眠が続き、心療内科で鬱状態と言われた経験もありましたが、
「睡眠導入剤だけは飲みたくない」
というお気持ちを強く持たれていました。
初診時は、下を向いたまま小さな声で話され、
とても緊張されている印象でした。
私はまず、
「無理な治療はしません」
「痛いところを一つずつ追いかける治療もしません」
とお伝えしました。
そして、
“まず少しでも眠れるようになること”
を最優先に施術を開始しました。
施術では、
強い刺激や矯正は行わず、
・胸郭の緊張
・呼吸の浅さ
・自律神経の過緊張
を穏やかに整えていくことを中心に進めました。
2回目の施術頃から、
少しずつ身体の緊張が緩み始め、
3回目には表情や顔色にも変化が見られました。
患者様からは、
「やっと寝られる感覚が出てきました」
という言葉が聞かれました。
さらに、
「ほとんど触っていないのに、あれだけ痛かった左鼠径部が楽になっている」
「ここに来れば大丈夫と思えるようになった」
とも話してくださいました。
4回目の来院時には、
足取りもしっかりされ、
明るい表情で入室されました。
「朝までぐっすり眠れる日が出てきました」
「昨日はサプリも飲まずに眠れました」
と嬉しそうに話されていた姿が印象的でした。
一方で、
左鼠径部から臀部、膝にかけての痛みなど、
新たに見えてきた身体の課題もあります。
慢性的な不眠や痛みを抱える方では、
身体が常に“防御モード”になっていることがあります。
その緊張が少し落ち着いてくることで、
今まで隠れていた問題が見えてくることも少なくありません。
今回のケースでは、
局所だけを見るのではなく、
・呼吸
・胸郭
・腹部
・骨盤
・下肢
・頭蓋
まで含め、
身体全体のつながりを大切にしながら施術を行いました。
その後、患者様から
「突発性難聴で入院することになった」
とのご連絡がありました。
治療を楽しみにしてくださっていただけに、
私自身も驚きましたが、
「落ち着いたらまた来てください」
とお伝えしました。
長く慢性症状を抱えている方ほど、
症状の波や予期しない変化が起こることがあります。
だからこそ私は、
“症状だけを追いかける”のではなく、
患者様が安心して身体を休められること、
そして少しずつ自分自身の回復力を取り戻していけることを大切にしています。
今回の症例を通して改めて感じたのは、
「治療とは、身体を無理に変えることではなく、
安心できる環境の中で回復を支えること」
の大切さでした。
今後も丁寧に経過を見守っていきたいと思います。
③ X投稿文
「やっと朝まで眠れました」
10年以上、不眠と全身の痛みに悩まれていた患者様。
強い矯正への恐怖も抱えていました。
まずは“治す”より、
安心して眠れる身体へ。
慢性症状ほど、安全感が大切だと改めて感じた症例でした。



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